前立腺の画像

 

前立腺がんの診断をする時に画像による診断があります。画像診断の現状について紹介しましょう。

 

前立腺がんの場合の画像診断の目的としては、まずがんの有無を調べるが挙げられます。それから、がんがどのくらい広がっているかという範囲を特定します。そして、がんの転移がないかどうかを調べることができます。

 

がんがあるかどうかを診断する時には経直腸エコーとMRIが使われます。経直腸エコーとは通常のエコーの小型のものを直腸に入れて画像を見るものです。内部から前立腺がんを見ていることになります。

 

またMRIはよく知られているように体の断層写真を撮ります。その次にがんがどのくらい広がっているかという深達度診断のためには同じように経直腸エコーとMRI、そしてCTが行われます。ここではMRIについて少し説明しましょう。

 

これは強力な磁石の中に人が入って、体の中の水素原子を画像として撮るという原理です。これによって得られる画像は分解能が高く、体中の断面像を取ることができます。また、レントゲンのように放射線被ばくがないという利点があります。

 

しかし、欠点として検査の時間が長いことや、長時間狭いところに押し込められるために閉所恐怖症の人には使えません。また、時期に影響されるペースメーカーなど体に金属を入れている人には使用できません。

 

前立腺がんのMRIにおいては診断が難しいケースも多くあります。そのためにエコーなどと併用して、画像診断を行うことが一般的です。これからも新しい技術によって、より簡単な検査方法が考えられていくことでしょう。