前立腺がんのステージ

 

前立腺がんの進行度合いを示す指標としてステージというものが使われます。ステージはA,B,C,Dの4段階に分けられています。

 

ステージAは前立腺がんの初期状態です。
前立腺の内部から広がっていない状態ですから、治療としてはいろいろなことが考えられます。手術で前立腺を切除するということもあります。また、放射線治療とホルモン療法を併用こともできます。初期段階ですから、経過観察をしながら進行具合を見ていく人もいるようです。

 

それから、ステージBです。
前立腺の外部に転移してはいないけれども、前立腺の周囲にまで広がった状態です。この場合もステージAと同じような治療が施されます。

 

ステージCでは前立腺の外側にがんが広がっています。
そしてステージDではリンパ節や骨などに転移している状態です。もちろん、ステージが進むに従って治療を積極的に進めていかなければなりません。

 

しかし、本人の年齢やその他の病気などを勘案して治療方法を決定しなければなりません。もともと、前立腺がんというものが高齢者に多い病気ですから、それ以外の病気を持っていたり、手術に耐えられる体力がなかったりするからです。どのようながんでも早期発見が確実な治療につながります。

 

前立腺がんは自覚症状がないということもありますから、PSA検査を受けて早期発見をするようにしなければなりません。

 

食生活の欧米化によって日本人の前立腺がんにかかる割合は増加していると言われています。
これからの高齢化社会でのがんとして警戒する必要があるのです。