前立腺がんの原因

 

前立腺がんの原因について考えてみましょう。一般的にがんの発生メカニズムはまだわからないことが多いですから、前立腺がんについても同じように明確な原因があるわけではありません。しかし、がんにかかりやすい人という観点ではいくつかのことがわかっています。

 

一つは遺伝です。
親近者に前立腺がんの人がいた場合にはそのリスクは2倍以上になると言われています。
これは統計的にそうなのですが、食生活や日常生活が同じ傾向であるということもありますから、一概に遺伝によってそのような数字になるかどうかはわかりません。
アメリカの調査では家族に前立腺がんの人が一人いたら2倍、二人いたら5倍のリスクがあるという報告があります。

 

また、前立腺がんの特徴として年齢が高くなるにしたがって発生の確率が高くなります。
50代を越えると発生率が高くなりますが、これについてもがんの進行が遅いということもありますから、実際に発病した時期を特定できているわけではありません。

 

最後に食生活です。
食事としてどのようなものを食べているかということは、前立腺がんに限らず他のがんでも調査が行われています。
基本的にバランスの取れていない食事はがんにかかりやすいと考えられています。
高カロリー、高蛋白、高脂肪の食事は誰が考えても健康に悪いでしょう。

 

一般的には食事の欧米化によって前立腺がんの発生が増加していると言われていますから、昔の日本からの食事を心がけるとよいのではないでしょうか。
つまり、肉を減らして魚を食べるということです。